崔教授は自らを「独島巨知」と呼ぶ。独島について知り尽くしているという意味だが、独島について知ってもらうため、物乞い（「巨知」と韓国語の発音が同じ）のように人々のもとを訪ね歩くという意味も込められている。
崔教授は「独島に人生を賭けている」と語った。

　今春開設した「独島に対する理解」と題する講義もその一環だ。「スローガンを叫び、歌を歌うだけで独島を守れるわけではない。
韓国の海を最もよく知る韓国海洋大が、独島について十分に教えなければならない」と訴え、大学側を説得した。
この科目が開設されるや、学生たちの受講申請が殺到し、定員は60人から300人に増えた。

　「主に歴史や自然、地理などについての知識を伝授する、独島関連のほかの科目とは違う。
領土の持つ意味や国際法までを学び、実際に独島を守るための方策について考える講義だ」

独島について研究する傍ら、シアトル韓国人会や民族運動団体「興士団」などで講演を行い、 韓国系住民たちに寄付を呼び掛け、シアトルに独島広報館を建設した。
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