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ボランティア16人来日 大船渡で作業 ベルリン発 苦しみ分かつ
東日本大震災で被災した岩手県大船渡市で今月中旬から、ドイツの大学生や研究者と家族16人が半月の予定で、がれき撤去や福祉施設訪問などのボランティア活動をしている。
東京電力福島第一原発の事故による放射能汚染を懸念して離日したドイツ人が続出した中で「事故だけに目を向け、被災者の苦しみを忘れてはならない」と、地道な活動に打ち込んでいる。(相坂穣、写真も)
一行は二十六日、大船渡市東部の入り江にある綾里漁港の岸壁で、側溝を埋めたままの土砂やヘドロを、シャベルですくい上げていた。
多くはふだん、ベルリン自由大で教壇に立ったり、学んだりしている。津波で多数の漁船が流失した場所で、黙々と力仕事をこなした。
グループの名は「絆・ベルリン」。大震災後の今年四月、ベルリン自由大で二〇〇七年まで日本学科の准教授だった福沢啓臣さん(68)=東京都品川区出身=の支援呼び掛けに賛同してできた。
(中略)
来日に家族の反対を受け、ためらいながら参加した若い学生や女性は少なくなかった。
チェルノブイリの放射性物質は、千キロ以上離れたドイツに大量に降った。「その記憶にフクシマを重ねるドイツ人が多いのは仕方ない」とブローゼさん。日本の状況を科学的に分析した小冊子を手作りし、仲間の不安を解消してきた。
通訳と案内役も務める福沢さんは「日本政府がもっと情報を出せば、ドイツ人は合理的に考えるはずだ」とも話す。
ブローゼさんは二十二日、作業中に側溝の鋼製のふたに左手をはさんだ。親指の先端一センチを切断、大船渡の病院で接合手術を受けた。
医師から「元通りに回復する可能性は40~50%」と告げられたが、帰国はしなかった。
同行の妻ブリギッテさん(62)は「夫は使命を感じて岩手に来ている」と見守る。
「家族を失った被災者の苦しみを思えば、私の痛みなど小さな問題。今後も日本に来て支援を続けたい」。
ブローゼさんは包帯を巻いた指を仲間に見せ、笑顔を浮かべた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011093002000194.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/images/PK2011093002100113_size0.jpg
先月中旬、札幌市の無職少女(16)が、札幌西署に覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕された。
少女は、小学6年の頃から実母に命じられて売春をし、そのほとんどを実母に渡していた。覚醒剤も実母に勧められて始めた。
道警捜査員は「あまりにひどい家庭環境」と虐待ともいえる生活実態に言葉を失う。
同署は20日午前、少女にわいせつ行為をしたとして、暴力団関係者の男(36)を道青少年健全育成条例違反容疑で逮捕した。
少女が逮捕されたのは8月中旬。札幌市内の自宅アパートにいたところを任意同行を求められ、尿検査で覚醒剤成分が検出された。実母の再婚相手に注射されたという。
捜査員にした少女の説明では、両親は幼い頃に離婚し、実母と生活していた。
きょうだいは何人かいるが、父親が誰なのか説明できないほど複雑。実母は覚醒剤の乱用者で逮捕もされている。
少女は、実母に命じられ小学6年の時に初めて売春をした。
自分で出会い系サイトにアクセスして相手を探し、もらった約1万円は実母に渡した。
実母からは「覚醒剤が欲しいので、やってきて」と命令されることもあったという。
実母が覚醒剤使用で逮捕された数年前、少女は児童相談所に保護された。
しかし、実母が出所すると再び同居を始め、中学にはほとんど通わず、実母や暴力団関係者とのつながりの中での生活が続いた。
少女は、中学1年から2度の中絶を経験。肩や胸には母親と再婚相手に入れられたアルファベットのタトゥーが痛々しく残る。
少女に、これまで逮捕歴はなく、こうした生活実態は、取り調べの中で判明した。
少女が覚醒剤を始めたのは今年5月から。実母に勧められ、逆らえなかったからだという。20日に逮捕された男は、覚醒剤の売人とみられている。
捜査員によると、少女は「家賃は大丈夫かな」と、住んでいるアパートの家賃の支払いを大人のように心配することがある。
最近は「専門学校に行って仕事をしたい」と将来について話すようになったという。
少女は先月末、家裁に送致された。今月下旬にも少年審判が開かれる。
(2011年9月20日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20110920-OYT8T00696.htm
12歳のムンピー(Mumpy Sarkar)は、視力を失いつつある父と腎臓を患う兄が手術を切望しながらも、
経済的な理由から諦めざるを得ないことに胸を痛めていた。
しかし、ムンピーは彼らを救う方法を秘かに考えていた。それは、自らの眼球と腎臓を彼らに
捧げるという方法。自分が死ねば、将来、家族に結婚持参金を負担させる必要もなくなる。
先月27日の朝、ムンピーは2歳年上の姉に計画を打ち明け、一緒に命を断つよう説得を試みるも、
本気にしなかった姉はそのまま学校へと登校。それでも彼女の決心が揺らぐことはなかった。
家に一人残されたムンピーは農薬のチオダンを摂取すると、500m先にいた父親の元へとかけ出し、
「誰かに毒を盛られた、お腹が痛い」と訴えた。
ムンピーはすぐに薬局へと連れて行かれたが、症状は急激に悪化。地元の病院から、さらに大きな
病院へと移送されたものの、そこで死亡が確認されている。
ムンピーを荼毘にふした翌日、父親は彼女のベッドに置かれた遺書を発見。母親に宛てられたその遺書は、
死後、自分の眼球と腎臓が父と兄に移植されるよう、念を押すものであった。
しかし、時すでに遅し。皮肉にも、彼女の死の直前には、市が兄の治療に補助金を支給することを決定していた。
両親はムンピーの感情に気づいてあげられなかったことを深く悔やんでいるという。
http://kaigaigossip55.blog28.fc2.com/blog-entry-999.html