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時間帯もあって、人通りのまばらな道を歩いていると
前方から「あうあうあー(^p~)」と大きな声が…
またか、と思って、スルーを決め込もうとすると、なんとなく、目があったような気がした。
その時はまだ30メートル?程も離れていたので、ハッキリしなかったが…
嫌な予感がした。
池沼とて脳味噌はあるのだろう。
私の、股間への目線にハッと気付いたかと思うと
突如「あうあうああwせdfrぎぃjこl;!!」と叫びながら全力で駆け寄ってきた。
やがて近づいてくる池沼。姿をはっきりと確認できる距離まで近づいたとき
奴の下半身がポロリしていることに気付いた。
他人の股間なんぞそうそう拝まないが、勃起している包茎というものを
私は初めてこの目で拝んだ。
あれはなんだ、イカ飯か?
全力で走りながら、私は何故か奴の股間を冷静に頭の中で半数していた。
地元での痴漢は初めてではないが(※ただしイケメンではない)
池沼に絡まれたのは初めてだ。
せめてコンビニ等人通りの多い場所へ逃げれば良かったのだが
混乱した私の足はなぜか静かな公園に向かっていた。
これだけでかい声を張り上げて全力で走ってくるのだ。
誰かしら通報してくれても良さそうなものだが、現実は甘くない。
そうだよな。
私が傍観者の立場なら、加齢にスルーしているだろう。
元々ゲームとネットしか趣味のないヲタだ。
そう体力なんて持つはずもなく、私は逃げ込んだ公園でダウンした。
誰もいねえwwwwwww
普段いるはずのホームレスすらいねえwwwwww
公園の入口の手すり?にしゃがみ込んで、私はゼイゼイと息をした。
心臓がパンクしそうだった。もう死にそう。
池沼の外見は30歳前後。
顔が異様に大きく、締りのない真っ赤な唇をニヤニヤ、よだれでギラギラさせていて
1000円カットでもやらないであろう妙なスポーツ刈りを施していた。
典型的な池沼の容姿だった。
池沼もうっすらと汗をかいているように見えたが、私ほどではない。
「来るな…来るな…」ひたすらそう願って、相手の様子を伺っていた。
「来んじゃねえええぇえぇぇ!!!」
気がつけば声が出ていた。
普段はコミュ障で後輩にすらも敬語で接することがある私だが
これが火事場の馬鹿力ってやつか。
とっさに、喉から声が出ていた。
語彙が厨二なのは、もう芯がそうなのだから仕方ない。恥ずかしいが仕方ない。
ワロタ…
池沼はほんの少し驚いたように見えたが
「あうあぅぅあぁうぅぅぁ(^p^)」と言うと再びこちらをニヤリと見つめた。
池沼の口から、よだれが一滴こぼれた。
こぼれた先を目で追うと、股間からも、何かが一滴こぼれていた。
私がしゃがみ込んでいた公園の手すりは
┏┓←こういう形になっていて
私はその手すりの部分に思い切り頭をぶつけてしまった。
私は、手すりに胴体を囲まれるよな形で、床に仰向けになった。
池沼もその勢いで顔を手すりにぶつけてくれれば…と思ったが
そんな甘い展開は通用しなかった。
まじでこわい
自分にあったらもう立ち直れないトラウマレベル
そしてニヤニヤと股間を私の上半身の方へ持ってくる。
地元での痴漢は初めてではないが(※ただしイケメンではない)
って書いてあるんだから男だろ
これで>>1が女なら釣りってことだ
というか、それ以前に…
く、く、くっせぇぇぇぇぇ!!!!!
もう例えようのない臭さ。
小学校の頃、体操着が黄ばむほどのとんでもないワキガの女がいたが
そんなものが霞むほど、大変な異臭を放っていた。
竿が頬に触れるか触れないか、というくらいのところで
再び、股間のよだれがこぼれ落ちた。
「あ゛ぁ゛っ!?」
私と池沼は、同時に同じような声を発していた。
私は、池沼の股間からわずかにはみ出たタマを、思い切り握りつぶしていた。
そりゃもう臭いはずだ。
私の頭は真っ白になっていった…。
それよりはよ
池沼のズボンは安物だからなのか何なのか、チャックが妙に狭くて
勢いでタマを握りつぶした私の手を傷つけた。
しかしそのお陰で、私は冷静さを取り戻し、ひるんだ池沼のタマを
さらに思い切りひねり上げた。
池沼が前方に倒れてくれば、こちらが押しつぶされてしまう。
そう思ったからだ。
その日のスーツは上下で6万もした一張羅であったが
その時ばかりはどうにでもなれと心から思っていた。
「はいこちら110番。事件ですか?事故ですか?」
「夜分失礼いたします。ただいま痴漢を捕まえたのですが」
「はい、襲われた方はあなたですか?他の方ですか?」
「わたしです(^o^)」
最初の方にも書いたが、痴漢に遭ったのは初めてではない。
ケーサツの手口を把握しているつもりでいたので、私はつとめて冷静に話した。
ケーサツの手口ってwwwww悪者みたいに言うなやwwwwww
そりゃ必死になるわな
「今どちらにいらっしゃいますか?」
「○○区○○町の○番地付近、○○公園のところですね」
「わかりました。犯人の特徴は?」
「紺のTシャツに茶色のズボン云々」
警察はその後もくどくどと状況や犯人の特徴をたずねてきた。
「あ、あのう…できれば早く来ていただきたいのですが」
現場から徒歩10分もかからない場所に、区内でもっとも大きな警察署がある。
そこからサイレン鳴らせば3分もかからないだろう。
しかし、相手は公務員だ。
池沼は想像以上に激しく殴打していたのか
通話中にも逃げる気配はなく、ただただうずくまっていた。
「それで、どういった状況で?」
「はい、帰宅途中に…(ry」
と、話しているうちに、一台のミニパト(軽)が到着した。
サイレンはなく、車の頭のランプ(でいいのか)だけをチカチカさせて、こちらに近寄ってきた。
見るからに法定速度は厳守。
引き続きも何も、こいつらは何一つ伝えられていないのであろう。
また一から全て説明せねばならない…ああうんざり。
「君が通報したの?」
「あ、はい…」
警察の威圧的なタメ口は相変わらずイライラするが
その時は、自分の親くらいの年齢だったので、まだ抑えられていた。
ミニパトの頭のランプが、赤くチカチカと池沼を照らしていた。
こんな目に遭ったのに来るのは軽かよ、と最初は悔しかったが
その様子を見ているうちに、少しずつ安心してしまった。
田舎の警官は頭の中まで筋肉丸出し
東京の警官は冷徹天才な感じ
まあみんながみんなじゃねえけどな。
ここまでは今までどおりだ。
警察が来たことにより安堵した私は、スラスラとテンプレの通りに答えていく。
おっさん警察官はあっさりと私の「苦労」をかわす。
きっと慣れているのだろう。
しかし彼のことは私も実は覚えていたので、懇願した。
「あ、あの、すみませんが…私は明日も仕事なので(嘘)
できれば取り調べを早めに切り上げていただきたいのですが」
「ああ、そうだね。それは分かってる」
スルーともマジレスともつかない口調であった。
・池沼は実刑判決で捕まった。
・私は各種裁判に立ち会わなかったのと、池沼は施設育ちだったのとで
池沼の飼い主が登場したかまでは分からない。
・ただし私は女だ。
男性諸氏にまで同様の展開が通用するかまでは正直わからないので、どうか注意されたい。
童顔の男の子が犯される話じゃねえのかよ
池沼が強いんじゃなくて
みんな本来ある性欲を理性とか常識で握りつぶしてるだけじゃね?
取調室も当然別々。
この計らいは私が常連だからなのか、ハイソな地元ならではの待遇なのか…
しかし実際は、その池沼が初犯で通報されたわけではないというところから来たものらしい。
「まず最初に、おそらく>>1さんならば大丈夫でしょうけど…どうか示談には応じないでくださいね
我々は、とにかく犯人をとっちめる(原文ママ)ことに尽力しておりますので!
>>1さんも、たかだか現金で犯人がのうのうと娑婆を歩くのはイヤでしょう!?」
私はその日、たまたま翌日休みだったので真面目に供述したが
そうでなければ、示談10万程度で逃げていたかも知れない。
地元の警察は皆真面目で割と誠実に対応してくださり、セクハラのような尋問
(本当は>>1さんも気持ちよかったんだろ?ww的なのとか)
は皆無であったが、それでも拘束される時間と労力は果てしない。
私は、イケメン女性警官に事のあらましを説明した。
下半身はこのように露出していた。
このような体制で襲われた。
胸や股間はこう触ってきた。等々…揉んだ回数まで、かなり具体的に。
「ありがとうございます…ところでコーヒー、お好きですか?」
「あ、はい」
「ブラックですか?」
「あぁ…できればそうじゃない方が…」
「ちょっと待ってくださいね」
女性警官は数分ほど席を立って、ふたつの缶コーヒーを手にしてきた。
ジョージアエ・メラルドマウンテンだった。
私は濡れた。
苦いが、彼女の優しさにほっと心がほぐれる。
「おっさん警官(仮名)から伺ったのですが、彼はこの地域の常習犯なのですか?」
「そうですね。その…身体的特徴は致し方ないことと思いますが…」
彼女は言いにくそうに口をつぐんだ。
警察とて所詮人間。私は、彼女がなるべく本音を出しやすいように言葉をつないだ。
「致し方ないとはいえ、障害者を差別することは良くないですよね」
「おっしゃるとおりです。たとえ、それが罪のあることでも…」
「この辺、痴漢が多いですからww可能な限り奴をケチョンケチョンにしてくださいww」
「はい(クスッ)尽力します」
「おう○○、進んでるか?」
「はい。現在の進捗はこういった具合で…(書類を見せる)」
「…ん。
おぉ>>1さん、今回もご苦労様」
「あ、はい」
「ところで○○、“人形”はいるか?」
「いいえ。今日は既に夜遅いですから、結構かと…」
これがまた面倒なので、私は女性警官の対応に安堵した。
痴漢の被害者というのは、裁判に参加する拒否があるらしく(ごめん男性は分からない)
私は仕事もあったので、最低限の取り調べ以外は、顔を出さないことにした。
ここでOKを出すと、おそらく裁判では有利になるのかもしれないが
恐ろしくらいの時間を持って行かれるからだ。
取調室を出て、出口へ向かう途中、池沼の取調室の前を通りかかった。
奴は相変わらず「あうあうあー」とわめいていたが、幸いにも彼には身寄りがいなかったので
私は有難く無視させていただいた。
私は検察庁からの封書でそれを知ったのだが、
日本の警官も捨てたもんじゃないな、と思った。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
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