女優の井上真央（２４）演じる主人公「陽子」は私の母とほぼ同年齢にあたり、
産まれた女の子「日向子」（ヒナコ）は戦後ベビーブーマーの一人で、現在は団塊の世代とも呼ばれる…。
私たち昭和２０年代の前半に生を受けた人間はドラマの内容と同じように、
きっと「平和」の象徴と「健康」な人生を周囲の人々から望まれ“自由に伸び伸びと生きろ”と祝福され続けたはずだ。
事実、私の名に“基”と“仁”の２文字を付けてくれた、顔も覚えていない父方の祖父の想いが、還暦を越した今、シミジミと身にしみる。

私は、一人息子には“基”の下に「一番朗らかな男になれ！！」と基一朗と名付けた。一人娘には故郷、静岡の掛川第一小学校の時
「ガンバレ！ガンバレ！」と背を押し続けてくれた、忘れられない担任教師の故・藤野マリコ先生の名をお借りし「真理子」とした。

娘は一人っ子に「仁」（ジン）と一文字に定めた。息子は、２人の子に「基希」（モトキ）、「基夢」（モトム）とロマンチックな名を。
今秋には３人目－。「親父、男が産まれるはずだ。また“基”という字は付けるよ…」と、３４歳になる息子は同じ会社の編集部でボソッと語った。

女は禿げ進行中なのかデコ広なのかわからんな