複数の香港、中国メディアによると、問題となっているのは香港のピンク映画「蜜桃成熟時３３Ｄ」。
日本の代表的なＡＶ男優・加藤鷹を始め、ＡＶ女優の吉沢明歩（２７）や、香港や韓国からもピンク映画の俳優が出演している。

「密桃－」は近未来の警察を舞台にした映画で、香港の街中で行われたロケでは警察官の制服姿の加藤が吉沢に性的暴行をするシーンが撮影された。
香港では警察官の制服を着用するには警察署長の許可が必要で、映画製作会社側は事前に許可申請し、認められていた。
だが映画は「文芸作品」として申請されていたことが発覚、騒動になった。

これを知った警察官らから、ネット上の警察非公式掲示板に「たとえ映画でもやりすぎだ」などと非難の書き込みが多数あった。
これを受けて警察当局も映画製作会社に対し、「ＡＶ男優が警察官にふんして性的暴行に及ぶのは、制服に対する侮辱であり、
警察の名誉を傷つける」などと抗議すると共に、調査を開始した。
製作会社側は、制服が使われるシーンについて警察に説明し許可を得たものの「担当者の説明ミスによる誤解が生じた」と弁明。

さらに警察官による非難を「過剰反応」とした。しかし「その程度の行き違いで警察がここまで激怒するはずはない」という見方がもっぱらで、
「映画が２００８年に旺角（モンコック）警察署内でおきた警察官によるレイプ事件を題材にしているから」との指摘もある。
警察が“事件”として立件する可能性も指摘されており、香港の法律では、
無許可による警察官の制服着用は１０００香港ドル（約１万５４０円）の罰金、または６カ月以下の懲役に処せられる。