-
1:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:16:49.92 ID:9qwFhCzdI
たったら書く
解離性同一性障害(かいりせいどういつせいしょうがい、略称はDID)
解離性障害のひとつで、多重人格と云われるもののアメリカ精神医学会・精神疾患の分類と診断の手引 (DSM-IV-TR)での正式名である。解離性障害は本人にとって堪えられない状況を、離人症のようにそれは自分のことではないと感じたり、あるいは解離性健忘などのようにその時期の感情や記憶を切り離して、それを思い出せなくすることで心のダメージを回避しようとすることから引き起こされる障害であるが、解離性同一性障害は、その中でもっとも重く、切り離した感情や記憶が成長して、別の人格となって表に現れるものである。
なお解離性同一性障害1994年のDSM-IV改訂までは多重人格障害 (MPD) と呼ばれていたが、本稿での表記は特に理由のある場合を除き、年代にかかわらず、DIDに統一する。
wikiより
- 2:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:17:28.34 ID:bfEKnItki
- はよ
-
5:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:18:03.43 ID:9qwFhCzd0
- わかった。ゆっくりだけど勘弁してほしい。
-
6:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:19:00.23 ID:9qwFhCzd0
- 今から語ることは、俺が高校に通ってた頃な話だ。記憶は若干曖昧だが綴っていこうと思う。
-
7:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:19:08.60 ID:DWVNsYJf0
- 弟子ってなにやってんだよ
-
9:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:21:45.14 ID:9qwFhCzd0
- 俺が高校にはいってすぐの頃、通っていた塾に新しい入塾者が現れた。
こいつがのちの弟子の歩美(仮)である。
多分高校一年の時には何も接点がなかった。と言うのも歩美は二つ下であり、普段授業が噛み合うことなんてなかったんだ。
-
8:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:20:35.56 ID:0+/HdHC80
- お前は師匠なのか??
まぁ聞くぞ。。。吐きだせ
-
-
10:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:24:09.06 ID:9qwFhCzd0
- 聞いてくれる人ありがとう。
続けます。
そして俺が高2になると、歩美は当然中学三年、受験生の時期になる。その頃始めて歩美が同じ塾に通ってた友人と話しているのを見かけたんだ。
そこで俺は声をかけたところ、その友人の妹なんだとか。
-
11:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:25:58.66 ID:0+/HdHC80
- >>1
すぺっくは?
-
13:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:30:36.38 ID:9qwFhCzd0
- スペック(当時)
俺
文芸部、図書委員会所属。
文系、公立高校。
178-75 ちょいぽちゃ。
趣味は読書、ピアノ、ゲームもろもろ。
友人
ほとんど出てこない。女。
失敬ながら顔はみにくい。
性格はバカ。もうバカ。
別の高校にいってた。
-
-
12:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:27:29.42 ID:9qwFhCzd0
- 歩美「はじめまして」
俺「あ、どうも。。」
正直なんの変哲もない出会いだったように思う。
歩美は見た目それほど可愛い訳ではなかった。
だが、性格が、少なくともこの頃は、とても優しく、素直で何より純情だった。
俺は良い後輩ができたなぁぐらいしか思ってなかった。
-
14:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:32:20.02 ID:9qwFhCzd0
- トリつけたほうがいいかな…?
歩美
友人の妹。
友人とは似ても似つかず頭よし。
顔もそれほどひどくない。
ちょいぽちゃ。
あとで語るけど、俺と同じ高校に入学し、同じ部活、委員会にはいることとなる。
-
15:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:38:04.06 ID:9qwFhCzd0
- 話し続き。
俺には兄がいて、顔はイイしスタイルもイイけどいかんせん家事をしないし、弟(俺)
をいつも弄ってばっかだった。
仲は悪くなかったけどw
そして歩美も同様、姉(友人)の所業にいつも苦労してたらしい。そこで二人とも家での愚痴を言い合ううちに仲良くなって、
歩美「じゃあ俺さんは師匠ですね!
兄姉に苦労してる!
とまあ、ひょんなことから俺のあだ名は師匠になった。
俺もノリで歩美のことを弟子と呼び始めた。
その後の歩美が高校入学するまではほぼカット。特に面白いことはない。
一緒に部活に勤しんだのみであるよ!
-
16:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:38:48.68 ID:9qwFhCzd0
- 一応ここまでが導入です。
いままでで質問ありますか?
-
17:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:40:32.96 ID:dRqJC0rQ0
- 特になし。
-
18:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:44:24.75 ID:9qwFhCzd0
- ないようでしたら先にすすみまする。
そして事の起こりは高3の冬だった。
一気に飛んだとか言わないでくれw
その頃、俺は図書委員会で好きになった女の子がいて、告白して振られたんだ。
クリスマスの前々日。センターまであと一ヶ月きった頃だった。
もうなんていうか勉強に手はつかなくなるわ、人恋しくなるわでもう精神ガタガタだったんだよねw
今考えるとその頃告るべきでもなかったと思うけどさw
まあ、そんな時拠り所になったのが弟子だった。
-
19:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:46:10.90 ID:YPJNOIPd0
- お!師匠の恋話待ってたよw
-
20:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:48:43.06 ID:9qwFhCzd0
- 歩美と弟子と呼び方どっちがいい?
正直その振られた子には、かなり惚れてた。と言うのも、彼女も何か日常的にハグしてくれたり、これ絶対気があるよね?としか、当時の俺には思えない行動ばかりだったw
で、振られたと。
もう、なんか女性といちゃいちゃしたいけどでも不信。そんな感じだった。勉強したいのにできない。
誰かと話してたい。つながってたい。
思えばSkypeにはまり出したのもその頃かもしれない。
弟子はいい人材だった。
めちゃくちゃウブなのは高校にはいっても変わらず、それはまあ可愛かった。
-
22:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 01:53:13.01 ID:dRqJC0rQ0
- 弟子に一票
-
23: ◆88iRI/GPdU :2012/01/21(土) 01:54:52.32 ID:9qwFhCzd0
- トリこれで良いのかな?
まあ、どれくらい可愛かったかというと、可愛いと対面していうと顔が真っ赤になる。これでもかってくらいw
んで顔隠しながら「見ないでください!お願いします!」ってねw
なんかもうエロゲから出てきた後輩キャラにしか思えなかった。
振られてから数日して、弟子にこういうメールを打った。
「弟子可愛いよ弟子」
返信
弟子「朝っぱらからなんてメールをしてくるんですか! …嬉しいけど」
またある時は、
弟子「顔が赤くなってお布団から出られないじゃないですか!」
実に釣りくさいのだが実話である。
弟子可愛い。
-
24: ◆88iRI/GPdU :2012/01/21(土) 01:59:48.44 ID:9qwFhCzd0
- トリ…つかない。
もう気づいたらメールをしてた。
心の支えになってたのかもしれない。
でも、その頃はまだ恋愛感情はなかったんだ。ただの後輩、そして何より、あの友人の妹、ということに無意識的に恋愛への拒否感を感じてた。
だからふと俺はこういうメールを送った。
「弟子は俺に恋愛感情はあるの?」
と。高3にしてこの質問。幼稚も甚だしいと今更ながらに思うよw
そして返信がきた。
弟子「うーん。師匠は師匠でしょ?」
なんか、複雑な気分だった。
-
25: ◆88iRI/GPdU :2012/01/21(土) 02:08:38.84 ID:9qwFhCzd0
- スレタイ詐欺じゃないんだからねっ!///
そしてここから急展開を迎える。新年を迎え、センターへの気力も取り戻しつつあった俺は、やはり毎日のように弟子にメールを打った。
多分毎日萌えて、テンション上がってたと思うwそしたらさ、やっぱりあっち系の話をふりたくなってしまったのだよ。
高校生の性なのかもしれないww
ちなみに、今まで弟子とそんなことについては話した事なかった。
(メール内会話)
俺「弟子ってさ、あっちの経験ある?
弟子「あっちって何ですか?
俺「エロっぽいのw子作りww
弟子「ああー…ないです」
俺「おいおい子作りも知らないのかよw(もちろん童貞)
弟子「知ってますよ!男の人と女の人が裸で一晩抱き合って寝れば良いんですよね!そしたら寝てる間に性器が雄しべみたいに伸びて次の日に子供ができるんですよね!
俺「⁉
-
28: ◆88iRI/GPdU :2012/01/21(土) 02:12:48.76 ID:9qwFhCzd0
- 俺「弟子…誰に聞いたの?その情報。
弟子「友人です。
多分弟子の友人も、俺と同じ困惑を抱いたに違いない。
俺「弟子よ。それは間違っておる。本当の子作りとはせくろすがかくかくしかじか。
懇切丁寧に色々と教えましたよ。ええ。
この頃に調教性癖に芽生えたのは内緒w
弟子「…そうなんですか⁉(パニック)
-
31:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 02:20:16.62 ID:9qwFhCzd0
- 続けるよ!人いるかな…?
もうこの頃になると、恋愛感情よりもただただ人肌恋しく、ハグとかキスとか頭なでたりしたかった。
特に前振られた時の影響もあってw
そしたら弟子がこんな事送ってきた。
「師匠、今度…その…ハグとか…してくれませんか…?」
まさに天恵!もう舞い上がったねww
でもまあ師匠ぶりたかったのですよ。
俺「うん、まあ別にいいよ。
そっけないなーwだから女にもてないのかと思うww
そしたら、
弟子「じゃ、じゃあ…その…お礼に、師匠が教えてくれた…フ●ラ?…します…よ?
俺「」
-
32:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 02:24:07.36 ID:9qwFhCzd0
- これなんて(ry
正直、付き合った事なかったしもちろん童貞だった俺はうろたえたww
だけどなんか一回回って、
「口の中に出して、飲み込んでくれますか?(敬語)」
などとほざいてしまった。
我ながら最低であるww
弟子「…頑張ります!」
頑張らないで!そこ頑張るとこじゃない!
心の内でつっこみしてしまったw
-
33:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 02:24:42.49 ID:exmvft+L0
- まじかよw
-
34:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 02:27:43.26 ID:9qwFhCzd0
- 一人がたり続きます。
んでまあ、図書委員会の部屋にあった倉庫で出会う約束、ハグとフ●ラ込み、をした。綿密に計画を立てた。
ティッシュ、ウェットティッシュ、イソジン、ファブリーズ…装備は完璧だ!
毎日寝られない日々が続いた。
フ●ラ物でどれほど抜いたかわからないし、頭の中でイメージを死ぬほど膨らませた。
しかし、その日は気づけばセンター前日だった。
-
36:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 02:30:16.82 ID:o/eZLdZy0
- なんだかわけわからん話になってきたな。
-
37:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 02:31:36.04 ID:9qwFhCzd0
- 流石にあれだったので、延期。
センターを滞りなく済ませたところで、再び予定を決めた。
今度は、俺の自宅で決行する、と。
だが、その日は訪れなかった。
約束を取り付けたあと弟子から一通のメールを受け取った。
弟子「師匠、『歩美』に気をつけてください。」
-
38:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 02:34:05.22 ID:+JRnPYj40
- wktk
-
39:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 02:35:03.32 ID:9qwFhCzd0
- ここから本題。
俺「えっと…??」
弟子「あ、気にしないで下さい!」
俺「気になるに決まってるわ!なんなん?」
弟子「…えーっと…私じゃない私と言いましょうか…」
俺「…多重人格的な?」
弟子「うーん、はい。まあそうですね。自覚しかないんですが」
-
40:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 02:37:31.03 ID:9qwFhCzd0
- 端的にまとめるとこうだった。
よくある話のように、弟子の中には幾つかの人格が存在していた。親や姉には言っておらず、何人かの友人にばれた、と語った
その時点で聞いた(この頃から、メールより電話使ってました)人格をまとめます。
-
41:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 02:38:35.71 ID:+JRnPYj40
- 弟子厨ニ病かw
-
44:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 02:52:28.42 ID:9qwFhCzd0
- >>41 俺もそう思うよw
-
43:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 02:46:37.18 ID:9qwFhCzd0
- 名前がなかったので、便宜で分けた。
A 小学校二年生までの人格。
お転婆。一人称ウチ。
小学校二年の事故を機に消滅?
B 小学校二年生からとある事件まで。
真面目。一人称私。
事件をきっかけに引きこもり。
主人格が危険な目に会いそうになったら現れるらしい。強いんだとか。
C 事件以降。
暴力的。一人称俺。
なんか怒りが頂点にきたら出るらしい。
D 事件以降。
無表情無口っこ。
一人称私
精神的限界(疲れとか眠気、処理能力の限界突破)を迎えたら現れるらしい。
E 事件以降。
主人格。一人称は「ウチ」
F 最新発見。
割りとテンション高い。
一人称は「私」
-
45:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 02:58:53.43 ID:9qwFhCzd0
- センターも終わり、勉強に飽き飽きしていた俺は、この話を聞いてwktkしていたw
実際小説なんかでみた話がまさか身近なところで起こるはずねぇよwと思い、またどうせ弟子の厨二病だろwwともおもってた。
だから話に乗って行くことを軽い気持ちで決めた。
そこでまず気にかかったのは、なぜ本人が多重人格と分かるかのか?ということである。脳内会話とかできるのだろうか、と訪ねたところ、
「ばれた友人に手伝ってもらって実験した」
とのことだった。
曰く、他の人格の間の記憶を主人格はもたず、逆に副人格は主人格の記憶を有する、らしい。
設定乙wwと思ってた。
-
46:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 03:07:26.87 ID:9qwFhCzd0
- 人居ないけど取り敢えず自己満足で書かせてもらいます。
多重人格の話を聞いた次の日、再び電話した時に始めてその時はやってきた。
弟子?「あ、師匠!どうもー‼」
俺「?(まだよく分かってない)えっと、弟子だよな…?」
弟子?「んふふーどうでしょうかっ!」
俺「いや、テンション高いよ?w」
弟子?「ウェーイ☆ 一旦電話切りますねー!」
数秒後。
弟子「あ、師匠」
俺「弟子…だよな?」
弟子「ウチはウチですよー?」
俺「いやさっきめっちゃテンション高かったやん?w」
弟子「…さっきってなんですか?」
俺「」
これがFとの邂逅だった。
正直まだネタとしか思っておらず、演技うまいなぁとか考えてた。
でも、ほんのちょっと、これ本当じゃないのか…?と思い始めた。
-
47:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 03:13:22.34 ID:9qwFhCzd0
- この時、始めてEはFの存在をしったらしい。
そして、この電話で重要なことを聞いた。
つまり、俺に多重人格を打ち明けてどうしたいのか、ということである。
だんだん楽しみだけで手伝うわけにはいかなくなった匂いがした。
弟子がいうには、どうも消したいわけではないらしい。みんな「私」だから、と。
正直時々記憶が消えるのはどうかと思った。でも弟子のことは弟子のことだから、その方針に従って手伝おうと決めた。
-
52:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 08:35:25.91 ID:9qwFhCzd0
- 多重人格のことを知ったあたりから、俺のメール内容に「可愛い」に加え、「好きだよ」が追加される。
まだ、軽い気持ちだった。
それでも弟子は毎度
「ウチも好き…ですよ。察してくださいよ!」などと送ってくれた。
傍目告白にしか見えないけど、なんか日常会話の一部、といった感じだった。
-
53:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 08:41:16.62 ID:9qwFhCzd0
- 取り敢えず、その話は置いておき。
俺はまず他の人格と接触を試みた。
Eに、俺が唯一会話した人格のFと話すことができないか聞いたところ、
「ちょっと待ってくださいね」
の後電話が数秒無言になり…
「ウェーイ!」Fが出てきたw
そんなに簡単に変われるのか?と聞いたところ、Fの発生条件は、暗い場所で無音の時に、主人格が変わりたいと願えば変われるらしい。
(補足)主人格=E
-
54:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 08:47:21.82 ID:9qwFhCzd0
- F「やあやあ師匠wどしたの?w」
俺「そんなに簡単に変われんのかよw」
F「まあね!」
俺「他の人格とも変われる?」
F「うーん。ちょっと待って。やってみる」
その後電話の向こうから音が聞こえない。
俺「…弟子?」
弟子?「…ん。」
俺「Eか?」
弟子?「…んーん。」
俺「…無口っ子…D…か?」
D「…ん。」
と言うわけで急にDと邂逅を迎えた。
-
55:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 08:55:02.12 ID:9qwFhCzd0
- 取り敢えずDに幾つか質問することにした。
俺「えっと、はじめまして。いきなりだけど、君の発生条件っていうのは精神的限界なんだよね?」
D「…ん。」
俺「じゃあさ、Cの条件の怒りっていうのは精神的限界に入らないの?」
D「…ん?…わたし、は、疲労、と、か、眠気。C、は、興奮。」
俺「ほう。」
しゃべれたんだなこの人格。
-
56:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 09:02:06.06 ID:9qwFhCzd0
- DはFよりも口がかるかった。
以下分かったことの追加。
・Aが消えたかどうかは分からない。Bなら知ってるかもしれない。
・Bが一番強い人格。B以降の人格をすべて作った。
・今Eは何らかの理由で悲しんでる。
・Fのことは知ってるけど、記憶を共有はしていない。
こんな感じ。見てる人いる…?
-
57:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 09:07:26.99 ID:exmvft+L0
- じっくり朗読してるからはよ
-
59: ◆88iRI/GPdU :2012/01/21(土) 09:15:48.65 ID:77R/qIMk0
- >>57 ありがたい。
すると、いきなり
D「Bが、変わる、って。」
と言い残し、電話先は無言。
しばらくして。
弟子?「あー…はじめまして、師匠。」
俺「あ、はじめまして。」
弟子?「あなたが名づけたところのBです。」
まさか一日にこうも多くの人格に邂逅するとは思わなかった。
そして、人格が変わるたびに、もちろん話し方や一人称は変わるんだが、こう雰囲気も変わっている気がした。
このとき初めて「弟子が多重人格であること」を理解し、受け入れたように思う。
俺「どうもwどしたの?」
B「私は、あなたのことが嫌いです」
俺「」
-
60:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 09:25:17.05 ID:77R/qIMk0
- 俺「…え?w」
B「私はEのこと悲しませる人が嫌いです。」
俺「ちょっとまって意味がくぁwせdrftgyふじこlp」
B「…まあいいです。Eに手を出したら許しませんからね!」
俺「(ハグしたいって言ったのEなんだけどなー}」
B「今日はこれで終わります。また次回」
俺「あ」
ここで通話は途切れた。
まさに嵐のようだったし、Bは俺に多重人格の本質を教えてくれた気がする。
ほかの今まで遭遇した人格って言うのは、どこか俺に優しい部分があった。
師匠としての立場のせいかもしれないが、そんな雰囲気だった。
だが、Bだけは俺を真っ向から切って捨てた。
当時の俺は
「Bはツンデレか…はっ!歩美一人でエロゲキャラコンプできんじゃね!?」
馬鹿なことしか考えてなかった。
でも衝撃を受けたのも事実だった。
曲がりなりにも好きと言ってくれ、いつも親しく心の支えだった弟子がそんなこと言うはずない、とどこかで思っていた。
-
61:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 09:42:12.74 ID:77R/qIMk0
- 質問あったら遠慮なくね!
そんなこんなで次の日。
朝いつものように「可愛いよ」メールを送ると、
弟子「またですか!お布団から出られませんよ…顔が真っ赤で」
うん。これでこそ弟子である。
ちなみに、メールや電話は基本布団に包まりながら、なのだとか。
姉と同じ部屋だかららしい。
そしてまた電話がかかってきた。
俺「もしもし弟子?」
E「あ、ししょーおはようございます。」
俺「おはよう。昨日の続きを、と思ってかけてくれたの?」
E「昨日…?昨日はウチ電話してませんよ?」
俺「え?」
E「え?え??」
やはり記憶は抜け落ちるらしい。
そこで俺は一応昨日のことを具に報告した。
E「そんなのウチじゃない///…忘れてくださいっ!お願いしますっ!」
恥じ入る様子はまた可愛かった。
とりあえずEに呼びかけることにした。
俺「弟子?Bと変われる?」
E「ししょー…条件がないと変われまs」
無音
B「おはようございます。」
…変わったよ?
俺「あ、うん。おはよう。」
B「なにか用件でも?}
俺「あー…まず聞いていい?何で変われるの?」
B「私以降の人格は私が作りましたからね。」
俺「発生条件とか言うのは?」
B「その条件に合ったときに私が切り替えてるんです。
言ってみればマザーコンピュータみたいなものでしょうか。
私以降の人格は、個々のコンピュータみたいな。」
俺「え、じゃあ条件云々は」
B「ほぼ皆無ですね。」
ということらしい。
-
62:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 09:50:46.04 ID:9bXZGmX00
- ふむふむ
-
63:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 09:56:16.48 ID:77R/qIMk0
- その後もいろいろ聞いたことをまとめると、
・EはBの人格を模して作られた。
・B以降の人格はすべてEのために作られた。
・EになにかあったらBが現れて粛清(物理的
・Aは事故以来ずっと引きこもってる。
・以前中学のとき同級生に襲われかけ(部屋に連れ込まれ強引にキス、覆いかぶさられた)そのときはBが蹴り飛ばした、らしい。
・ところどころでEの記憶の改竄を行ってる。
・Eはエロぃこと知らないけどBは知識ある。そういう情報に触れるときは毎回Bが変わり、Eが触れないようにしている。
すなわちすべてE中心の集合体が今の弟子であった。
-
65:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 10:04:30.66 ID:77R/qIMk0
- B「私は、いえ私たちは皆Eの幸せだけを願ってます。
だからあなたがEを悲しませるのは許せない。
まぁEが望むならハグくらいまでは許しますよ。」
この言い様にちょっとカチンときた。
Eとのギャップさも影響してたかも知れない。
俺「ちょっとさ、Eと変わってくれる?」
B「…?はい。」
E「あ、もしもし?ししょー?どうしたんですか?」
俺はBから聞いたことをすべて語った。
もしかしたらあとで記憶を改竄されるかもと思いつつも、ありのまま伝えた。
E「…」 言葉はなかった。
俺「弟子?自分の記憶が消されたり、変えられるのってどんな気持ち?」
E「…少し、怖い、ですね」
俺「…聞いたかB?怖いだってよ。お前がEのためにしてること。」
なんかもうあのころの自分殴りたい。
弟子も厨二ならば師匠も厨二である。
-
68:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 10:19:24.19 ID:77R/qIMk0
- いっておくと、釣りではありません。
釣りならもっと登場人物増やしたいし、設定も凝りたい。
ただ今は体験を自己満足で書いておりまする。
批判は受け付けますがほどほどにしてくれると助かります。
続き
B「……」
俺「ねぇ今どn(ry
しかも上から目線で『許します』だ?
俺は弟子のためを思って弟子がしたいって言ったからするだけであって、別にしなくてもいいんだぜ?」
B「……ヒック…」
俺「」
B「そんなこと…ヒック…わかってましたよ…。
でも、今更元にも戻れないし…スン…こわいんですよ!」
正直、俺の介入がなければ今までどおり弟子は弟子のままでいられたのかもしれない。
だが、当時の俺はただ目の前の問題を、矛盾を正そうとしか考えてなかった。
-
69:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 10:21:40.41 ID:77R/qIMk0
- なんか俺悪者っぽいね…
俺「今からでも遅くないだろ?お前は一人で頑張りすぎだよ。
誰か頼ればいいじゃないか。友人でも、俺でも」
吐き気がしますね^q^
-
70:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 10:28:51.68 ID:77R/qIMk0
- 書けば書くほど精神が磨耗していくw見てる人いんのかな、この自己満カキコww
もう当時のままを書きます。厨ニ大歓迎。
B「でも…」
俺「でもじゃねーよ。お前はどうしたいんだよ?
Eのこと思ってるなら、このやり方は俺は間違ってると思うぜ?」
B「…スン…わかり、ました。」
あまりにもあっさり終わりを迎えたように思えた。
本人が多重人格を直す意欲があり、またその方法もわかっているならば、こんなに簡単に終わるのかと思った。が。
俺「じゃあこれからどうするか話すか。」
B「あ、ちょっとまってください」
…
弟子?「あんたのこと気に入った!!」
俺「!?」
A「ウチはAね!よろしく!」
ま た な ん か き た 。
-
71:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 10:29:30.17 ID:exmvft+L0
- 最後はA~Fと7Pして〆そうだな
-
73:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 10:41:41.50 ID:77R/qIMk0
- >>71 俺もその終わり方がいいw
俺「あ、はじめまして。」
A「はじめまして師匠!まあ気楽にねww」
この子はメールでも唯一草生やす子だった。
俺「あれ?消滅したんじゃなかったの?」
A「Bがいろいろ悪戦苦闘してるのを見るのが面白かったから引きこもってみてたwww」
俺「おいw」
A「いいのいいのwあの子くそ真面目だよね!w
え?違う?いやいやそんなはずないってww」
俺「…Bと会話中?」
A「うんw脳内会話したことないから声に出さないと無理ww」
まあ電話中、別の人と電話しながらも俺と会話してる感じだった。
聞きにくいことこの上ないし、なんかイラッてしたww
俺「まあいいお。それで?どうすんの?」
A「そーだねーwEは皆にいてほしいって言ってるけど、やっぱ一人としての『歩美』にならないと、Eの記憶は消去せざるを得ないかもね。」
俺「なんで?」
A「Eはすっごく精神が弱いんだwだからCやらDやらでサポート?はしてるんだけどw
どうしても記憶が残ったままだと、Eが引きこもって出てこなくなっちゃうw」
俺「ふむ…てかまずそもそもなんでEなんだ?」
A「それはねー長いから次の書き込みでまとめてね!」
-
72:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 10:37:01.88 ID:kUuaA+4l0
- 精神医でもない人間がDIDについて指図するなんてどうかしている
-
74:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 10:42:52.15 ID:77R/qIMk0
- >>72 本当にそう思う。自分の無学が恥ずかしかった。
これ以上書いても多分読む人いらいらするだけだろうと思うのですが、いかがいたしましょう?
-
75:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 10:44:47.73 ID:kUuaA+4l0
- >>74
読んでるから最後まで書いてくれ
-
78:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 10:50:28.01 ID:77R/qIMk0
- >>75 ごめん。ありがとうございます。
頑張って書いていこうと思います。
まとめ。
・一番初めの、Aが消えBが生まれたという事故、あれは正確には、AとBが分離したらしい。
根っこの部分はBで、皆と接するのはA。表裏一体というか、猫かぶりというか。
・事故のときAが出てたから、事故でAが長い間眠ることになった。
・中学くらいの時からAの意識は戻ったが、Bが面白s…頑張ってるのを見たかったので裏でずっとみてた。
・EというのはAとBが半々ぐらいで混ざった状態、すなわち『歩美』に一番ちかい…らしい。
・C、Dはほぼ人格というよりプログラム。
わかりにくくなってきたので次でまとめます
-
79:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 10:55:27.17 ID:lpDPt0jl0
- ずっと出てくる「事故」ってのは
初めて別人格が現れた事を指してるの?
交通事故みたいな物理的な事故ではないって事?
-
80:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 11:04:31.20 ID:77R/qIMk0
- >>79 事故のことは最初から最後まで聞けなかった。
でもおそらく口ぶり的には交通事故だったみたい。
まとめ。
いろいろ書ききれなかったことも追加してます。
A 一人称ウチ。お転婆。
若干オタクで、意識が戻ってからはちょくちょくEの意識をのっとってパソコンを見てたらしい。
割とネットスラングが通じる。例)「Bはウチの嫁!」
一番親しみやすく、また一番弟子らしくなかったと思う。
小学時の事故によりいったん眠りへ。中学時復活。
B 一人称私。くそ真面目。男性恐怖症。
小学生のころロリコンに下着まさぐられたとかで、ひどく男性に対してトラウマ。
ずっと裏方でほかの人格を動かしてきた。一番努力人。
強がるけどかなり泣き虫。ちょっとしたことで泣く。
ツンデレ?あとEラブ。
C 前と同じ。結論言うと会うことはない。
D 一人称私。無口っ子。
メールでの会話は「わたし、ぎもん、こわい」見たいに、ある意味一番厨二臭い。
だがそこに萌えた。
会話しにくいが、一番いい子。素直。
基本会話は「…ん。」が肯定、「…んーん。」が否定「…ん?」が疑問である。
必要なときはおどおど話す。
存在価値としてはいわゆる安全装置。
E 一人称ウチ。弟子。現歩美。
(A+B)÷2. 泣き虫なとこはBそっくりだが、Bほどくそ真面目でもない。
笑うときはよく笑い、割と男性とも話せる。
一番自分の状況を理解できていない(記憶的にも)
F 一人称ウチ。A単体のコピーみたいな。
もうでてこない。
ほかにも人格はあったそうで、おそらく予想できるのはB単体のコピーはいたのだろう。
実際に存在が確認できたのはこの6人である。
-
81:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 11:10:23.41 ID:77R/qIMk0
- 俺「とりあえず、どうするんだ?」
A「んーとね、Bと話した結果、Eを軸にして人格をまとめることにした。」
俺「そうか」
ちなみに、二回目Bとあってからここまでが一回の通話中に行われている。
正直、頭の中はグルグルだった。
自分が可愛いといった弟子や、軽く好きと言った弟子は消えてなくなるのか?
不安はあった。でも、あるべき姿というのは、当時DTDを詳しく知らなかった俺にとっては、やはり一人の人格がいるだけに思えたんだ。
-
82:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 11:15:53.19 ID:77R/qIMk0
- そこから、しばらくの間BとEは顔を出さなくなる。
Fは簡易人格であったためもう消えた。Aが現れたせいもある。
Bが記憶の統合を裏で行うためだ。
その間の主人格はAが担うことになった…ばれないか不安であったが。
俺はセンター終わったから学校は昼で終わり、弟子は普通に夕方まで授業。また、塾の曜日も俺が帰ってしまったために、週一回あっていた弟子と会う機会はほとんどなくなった。
このころだろうか。ようやく俺が恋愛感情に目覚めたのも。
-
83:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 11:24:37.66 ID:77R/qIMk0
- 俺は弟子皆が好きになっていた。
恋愛を意識するには近すぎちゃだめなんだってそのときわかった。
もちろんメールや電話はAや、たまにD、Bともしてた。
でも実際会えないのは話が違った。
なんか中学生みたいな恋してた。
急に、会いたい、って思った。
それと同時に、もし好きだって伝えても、数ヵ月後には大学に行き、今の土地を離れることになる。
遠距離恋愛に耐えれるのか?って思いもした。
だけど、今は会いたい衝動が抑えられず、メールした。
「あー水曜日の昼休み、俺塾に行くためにメシ食わなくちゃいけないから、部室おるよ。
会いたかったらきてな。」
自分から会いたいといわない俺マジへたれである。
-
85:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 12:06:40.75 ID:Wa7HHtB+0
- 元々の主人格はAそれともB?
今の基本人格はEなんだよね。よくわからん。
-
86:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 12:19:45.85 ID:9qwFhCzd0
- >>85
元から弟子は精神的に弱かったらしい。
だから、一番はじめの主人格はAとBと二人だって言ってた。
正直俺にもわからん。
-
87:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 12:57:25.39 ID:77R/qIMk0
- このとき、まだ我が家に来る約束は存続中だった。
そして我が家に来たときに、人格の統合が完了する予定でもあった。
最後にE以外のやつらに会いたかったからな。
これもあって、俺は多分水曜日は弟子来ないだろうと思ってたわけだよ。
だけどまぁ合いたいのも事実。メールして水曜日を待った。
-
88:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 13:09:08.68 ID:77R/qIMk0
- そして水曜日、昼休み部室に向かうと、弟子は居た。
一人で黙々と飯を食べていた。
弟子「あ、師匠」
俺「よう、あー…Aか?」
弟子「うん、そうだよー」
実際にE以外に会うのはこれが初めてだったが、驚くほど普段のEとは違っていた。
やはり本当の多重人格であったと確信を得た。
俺も飯を食い始め、二人で現在の状況について話し合った。
俺「今はどうなん?」
A「そだねーBがめっちゃがんばってるww」
俺「そうか。てかお前そのキャラで大丈夫か?ww」
A「んーなんとかなるよっ!ずっとみてたしね!」
他愛ない会話がすごく嬉しかった。
もうこのときすでにべたぼれだったよ。
そして俺は行動を起こしてしまう。
俺「弟子、おいで?」
手を広げた。Aが勢いよく抱きついてきた。
-
89:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 13:11:30.08 ID:77R/qIMk0
- なんかもうね、充足感。
ドキドキ、って言うよりは安心感のほうが強かったように思う。
ぎゅって抱きしめて、頭撫でてた。
俺「よくがんばったなぁ」 とか言ってた。多分。
A「これ、Bとかなら泣いてるよ?w」
俺「そっか…」
なんかもうね、愛しすぎてね。
唇奪った。
-
90:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 13:19:21.18 ID:77R/qIMk0
- Aは驚いたみたいだった。でも、顔はなしたら、今度は向こうから近づいてきた。
二回くらいちゅっちゅしたw
でも、さすがにこれ以上はやばいと思った。
EやBの状態を考えると、今はこれが限界だと。
そこでAにBを呼べるか聞いた。
A「わかった。かわるね?支えてて。」
そういうと、弟子は完全に脱力して、しなだれかかってきた。
ああ、こうやって変わってるんだと。
数秒後、突然弟子は俺を突き飛ばした。
-
91:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 13:24:05.53 ID:77R/qIMk0
- B「師匠、最低です。」
Bさんがログインしました。
俺「ごめん…」
B「なんでっ…スン…あなたはいつもいつも…スン…」
三秒とせず泣き出したBをみてまた抱きしめた。
最初は抵抗したBも、だんだん諦めたのか、素直に泣き始めた。
俺はまた、ずっと頭撫でながら「お疲れ」とか「お前はよくやってる」とか声をかけた。
B「…!ヒック…!」 マジ泣きだった。
正直この子にキスはできない、そう思った。
多分いろいろと失うことになってしまう。
俺は抱きしめ撫でつづけた。
予鈴がなって弟子があわてて体育に行ったのはいい記憶。
-
92:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 13:27:27.27 ID:77R/qIMk0
- もう70%は終わったよ!
その日の夜、メールが入った。
Dからだった。
「こわい、こわい、のーまる、ないてる、ぷろと、わからない、こわい、ぎもん」
俺は迷わず「日本語でよろしく」と送り返していた。
-
93:師匠 ◆tr.t4dJfuU :2012/01/21(土) 13:39:53.21 ID:77R/qIMk0
- すると、Bからメールがあった。
B「ちょっと昼のあれのせいで、Eが引きこもっているようです」
俺「あー…俺のせいか」
B「そうですね。原因はあなたにあります。」
やっぱりな、と後悔した。
どうせ嫌われたかなと思った。
俺「…E俺のこと嫌いだって?」
B「…師匠は本当に鈍感ですよね。」
鈍感って…つまり
俺「AとBにEが嫉妬してくれてたってこと?」
B「…半分正解です。もう半分は……」
俺「は?」
B「…聞くと失望しますよ?」
もう戻れないとこまで来た。半ばやけである。
俺「いいよ、続けて。」
B「別の好きな人を強く思ってるときに、あんな行動されたら。どうなりますか?」
-
94:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 13:40:06.70 ID:/0Xhw5qMO
- とてもガチのDIDとは思えんな、悪いけど
-
96:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 13:48:08.49 ID:9qwFhCzd0
- >>94
今思うとそうかもしれません。
不整合性もあります。
でも、実際会うと同一人格には見えなかったです。
単に盲目だっただけかもしれませんが。
-
100:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 17:26:18.14 ID:pGKYZ81j0
- つづききになるお
-
105:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 21:21:45.02 ID:77R/qIMk0
- 続き。
「好きな人が居る状態で、自分が師匠と慕う人間にキスされた」
つまり、簡潔にいえば、弟子は俺以外に好きな人がいたってことだ。
正直一瞬真っ白になった。呆然とした。
しばらくして、メールが来ていることに気づく。Dからであった。
D「なやむ、のまる、かなしい、かなしい、ししょー、たすけて、ぷろと、たすけて」
俺「ちょっと待っててくれ。電話する。」
電話をかけると、数コール後に泣き声が聞こえた。
-
106:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 21:31:08.45 ID:77R/qIMk0
- 俺「大丈夫か?今は誰だ?」
D「…D…ヒック…。E、が…ひきこもっ…た…。」
俺「落ち着け。ちょっとBかAに変わってくれ」
D「…スン…ん。」
A「ししょー。大変なことになっちゃったよ。」
Aは泣いてなかった。詳しく言えば、Aに変わったとたん泣き声がやんだのだが。
俺「具体的に説明してくれるか?」
A「うーん。Bが言ったとおり、かな。Eは師匠への気持ちを押さえ込んでたんだ。
それが昼のあれで、不安定になっちゃって…Eの別に好きな人は今は内緒ね。
言ったらたぶん壊れちゃうから。」
俺「そうか…どうすればいい?何か手伝えることは?」
正直俺も泣きそうだったが、何かせずにはいられなかった。
A「多分Eの安定をちょっとの間まつしかないよ。
でも今、BがEに記憶を戻し始めてかなりたったから、もう皆が混ざり始めてる。
Eが持ち直るまで待ってるとうちらは消えちゃうかもね…だから。」
俺「だから?」
A「ウチや、B、Dとお話しよ?」
俺に選択肢はなかった。
-
107:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 21:38:57.13 ID:77R/qIMk0
- 急展開スマン。当時の俺も必死だった。
俺「わかった。」
A「そう…よかった!あのね、実はししょーがAとか名前付けてくれたけど、ウチにもBにも名前があるんだ!」
俺「そうなのか。なんか悪いな。」
A「いいよいいよw ウチの名前は『和』Bの名前が『緑』なんだ!」
俺「いいねwwどっちで呼べばいい?」
A「んーどっちでもいいよ!」
俺「じゃあAでwあ、どうせならDにも名前が要るんじゃないか?」
A「そーだねー」
俺「『栞』とかいかがでしょうか。図書委員だし。」
A「いいね!…あ、Dが『うれしい……ありがと…』だって。」
俺「いやいやw」
A「あ、ししょー?」
俺「なんだ?」
A「ウチはね、ししょーのことが一番好きだよ?」
-
108:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 21:47:42.14 ID:77R/qIMk0
- このとき、涙がポロってでた。確か。
A「あ、一番最初に消えそうなのウチみたいww
ね、ししょー?笑って?」
俺「…」
A「あ、もうむりぽ……じゃあね、ししょー。」
Aが消えた。
急激過ぎた。あまりにも。
感傷に浸る間などなく、Aは統合された。
嬉しさがこみ上げるまもなく悲しみが押し寄せた。
D「…ししょー?……わたしも、消える、みたい。
きれいな名前、ありがと…スン…すっごく…!すっごく嬉しかった…!
私を、気にかける、人、居なかった。
ししょー、だけ。
…グスン…ありがと、ばいばい」
俺「…」
Dが、消えた。
B「…私はあなたのことが嫌いです。
何でEはこんな人がいいんだろって。
…でも、実際にあって、話してわかりました。
ありがとうございます師匠…グスン…師匠は…ヒク…いい男でした…スン
私も…師匠が大好きでした…!!さよなら!」
Bも、消えた。
-
109:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 21:53:24.40 ID:77R/qIMk0
- 実際、俺は呆けていることしかできなかった。
芋づる式に消えていった副人格たち。
最後に残ったのは、E…弟子だった。
E「…ししょー?」
俺「…なんだ?」
E「ごめんなさい…ごめんなさいっ…グスッ
皆消えちゃった…でも、私ももうすぐ消えます…軸は私のままなんですけどね。」
俺「…そうか…」
もう相槌打つのが精一杯だった。
見てる人、つまらなくてごめん。
E「私にも、名前がありました。『時雨』、です。
…また、『歩美』になったときに、お話しましょう…グス」
実際は、もっと泣きながら、途切れ途切れに喋っていた。
そして、
Eが、消えた。
-
110:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 21:59:39.76 ID:77R/qIMk0
- 数刻、無音であった。
静寂がひどく緩慢に感じられた。
歩美「はじめまして、ですかね、師匠。」
一人の、『歩美』が生まれた。
俺「…はじめまして。」
歩美「ええ。いろいろ思うところはあると思うんですが…とりあえずウチはウチになりました。」
俺「そうか。」
何を思ったのか、本当に何を思ったのか知らないが。
俺「歩美、好きだ。付き合ってほしい。」
こう口走っていた。
今までの、呆然としていた反動だったのかもしれない。
-
113:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 22:13:05.15 ID:77R/qIMk0
- 歩美「はい、ウチも、師匠のこと、好きですよ?」
そうじゃないんだ。
俺「…Eが、好きだとって言っていた人と、俺と。
…どっちが好きだ?」
歩美「………
遅すぎなんですよっ!……ヒック…」
また泣き始めた。
歩美「…Eは、あなたのことが好きでした。
ですが、今は別の人を好きになっていました。」
俺「…そうか…」
歩美「ですが、AやBは、あなたのことのほうが好きでした。」
一気にわからなくなった。
歩美「Eがあなたを好きになったのは、あなたと師弟関係を交わしたころには、もうすでに。
でも、あなたは、あのメールを打った…。」
あの、メール。覚えがある。
歩美「『弟子は俺に恋愛感情はあるの?』…このメールを返信するとき、Eは泣いてたんですよ…?」
愕然と、愕然とした。
自分を殴って捨てたかった。
歩美「あれ以来、Eは感情を押し殺した。
そして、新しい恋を探そうとしたんです…。
Eは、あなたを諦めたんです。」
…ちょっとまてよ。
俺「ちょっとまてよ!今の歩美は、皆の統合体なんだろ?
……お前は、誰が、好きなんだ?」
賭けだった。わずかな望みをつなげたかった。
-
114:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 22:22:10.92 ID:77R/qIMk0
- 歩美「…………
いいますね…
…ッカ……カッ!!
ゴホゴホ……グスン…声が、でません。」
電話で聞いていた俺は、言おうとして言葉を発せない様子をまざまざと感じた。
本当に、言おうとしているんだけど、なんていうか、息だけが出る感じ?だったんだ。
歩美「…言おうとすると、頭の中で、声がするんです…」
あいつらは消えていない、そう思った。
-
115:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 22:29:30.93 ID:77R/qIMk0
- 誰か見てるかこれ?あまりにも雑すぎて書いてて申し訳なくなる。
あとちょっとだから頑張ってくれ。
俺「なあ、歩美。もう許してやれよ。自分を。
お前はお前だって、な?」
そのとき言ったあまりにもくさい台詞は、それなりの効果を発揮して。
歩美「…ご、めん、なさい」
あぁ、振られたのか。と気づいても、涙は出なかった。
-
116:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 22:36:14.88 ID:77R/qIMk0
- 歩美「…ご、めんな…さいっ…ヒック!
ウチは……師匠が……大好きでしたっ……スン」
俺「うん、そうか…そうか。」
歩美「一つだけ…お願いを…聞いてもらえませんか…スン?」
俺「…なんだ?」
不思議なほど心が落ち着いていた。
多分一周回って。
歩美「『おかえり』って、いってくれませんか?
まだ、皆の意識が、少しだけ、残ってるんです。」
俺「…わかった」
-
117:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 22:49:28.55 ID:77R/qIMk0
- …数秒。
A「…ししょー?」
俺「A…か?」
A「うん、そうだよ。ごめんね、こんな結末になって。
ウチが歩美だったら、師匠と付き合えたのにね。
でも、ウチはやっぱし師匠が好きだよ?」
俺「そっか…。」
A「師匠、ただいま。」
俺「おかえり、『和』」
このとき、涙が一気にあふれた。
惜しげもなく泣いた。
和「ほら、泣かないで?師匠。わらって?…グス
俺「…うん、うん。大丈夫、笑顔だよ。」
泣き笑い。
和「よかった。…ありがとう師匠。これで本当に最後。
ばいばい」
俺「…ずっと、一緒に居たかった…ありがとう。さよなら!」
『和』は戻った。
-
118:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 22:58:13.30 ID:77R/qIMk0
- 涙出てきた…臨場感なくてごめん。
B「…また会うことになるとは思いませんでしたよ。」
俺「そうだな。」
B「『歩美』は、あなたを選びませんでしたが。もしEを軸にしてなかったら…」
俺「…もういいよ。終わったことだ。」
B「そうですね…
ただいま、師匠」
俺「おかえり、『緑』」
今度は二人とも泣いた。てかこのやりとりもなきながらだった。
緑「ありがとう…本当にありがとう…ございました…!」
俺「うん…うん…!」
緑「どうか、私のこと、もちろん和も、ほかの皆も、覚えていてくださいね…
さよなら」
俺「絶対に、忘れないから。
ありがとう。さよなら。」
『緑』も、還った。
-
119:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 23:04:29.50 ID:77R/qIMk0
- あと、二人。
D[ししょー…ありがと。」
俺「うん…」
もうこのころにはどばどば泣いてた。
D「ししょーが、わたしを、認めてくれた。
ありがと。名前、ありがと。
ただいま。」
俺「おかえり、『栞』」
栞「わたし、ずっと、歩美、ささえるから、心配しない、で…
さよなら」
俺「…じゃあな」
彼女は喋らぬ分、泣いていた。
『栞』も還った。
-
120:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 23:05:21.26 ID:77R/qIMk0
- 人が居るなら誰か声をかけておくれ……
ラストスパートに向けて心が折れそうだ…
-
121:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 23:09:46.76 ID:sdS2snJB0
- いるよー
-
122:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 23:19:21.94 ID:77R/qIMk0
- >>121 ありがろん。頑張る。わがままでごめん。
最後に、Eが、残った。
E「…ししょー…?」
俺「E…か。」
E「…ごめんなさい」
俺「…正直、八つ当たりだと思うけど、今は君が憎い。
和や、緑だったらって何度も思った…。」
E「…ごめんなさい…」
俺「でも、君は正しいことをした。
恋なんて移り変わるもんだろ?
胸を張ってくれよ。そいつのこと、好きなんだろ?」
E「…はいっ…!…惹かれて、ます。」
俺「それでいいよ。師匠は弟子と付き合うべきじゃない。」
淡々としてるけど、涙こらえるので必死だった。
最後ぐらい、格好つけたかった。
E「はい…わかりました、師匠。」
俺「俺が一番最初に好きになったのはお前で、一番最初の弟子もお前だった。
ありがとう。素敵な恋をさせてくれて……ありがとう…ック…」
E「……グスン!グス!ウチこそ……ありがとうございました…!
ししょー、ただいま、です!」
俺「…おかえり、『時雨』」
時雨「さようなら…!大好き、でした!さよなら!」
俺「ありがとう…さよなら。」
こうして、時雨も戻って。
歩美だけが、残った。
-
124:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/21(土) 23:44:02.65 ID:77R/qIMk0
- 俺「…歩美?」
歩美「…はい。」
俺「今この場を持って、お前を破門とする。
一人で立って、生きていけ。もう俺は必要ない」
思えば、自己防衛のためだったのかもしれない。
これ以上歩美の近くに居ても、歩美の邪魔になるだけだ。
何より、俺はまだ歩美が好きだった。
嫉妬しない自信はどこにもなかった。
なら、送り出すしかないだろう…?
歩美「……わかり、ました。」
歩美は、やはり泣いていた。
俺「その男の子と、幸せにな。
歩美、大好きだ。ありがとう。」
歩美「師匠…いえ、先輩、ウチも、だいs『その先は言うな』」
俺「やめてくれ。気持ちだけでいい。」
心からそう思う、今言われたら、踏ん切りがつかない。
歩美「…はい。先輩、ありがとうございました……
ただいま!」
俺「おかえり、歩美。
また、いつか。」
俺は、電話を切った。
たくさんのものを失ったけど、それでも、歩美にとってのHappy end だったと、信じたい。
これで、一応は終わりです。後日談、要りますか?
-
127:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 00:22:47.67 ID:kISbMYK90
- ちょっと寝てる間にめっちゃ話し進んでたw
後日談聞きたい
-
131:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 00:27:18.77 ID:/xtOPHuj0
- ちゃんと見てるからw
-
132:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/22(日) 00:30:50.54 ID:j2gawXWe0
- みんなありがとう!頑張るよ!
俺がこのスレをたてようと思ったのには三つ理由が存在している。
一つ目は、そろそろセンターの時期だな、とテレビで思い、このことを思い出したこと。
二つ目は、最近2chのまとめで多重人格系の話を読んだこと。
そして何より、三つ目に、歩美が、この春結婚するからである。
-
133:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/22(日) 00:32:02.73 ID:j2gawXWe0
- お相手はもちろん、俺の代わりに選んだ彼。恋愛結婚である。
ちなみに今俺は23ですよ。
ちょっと回想に入ります。
-
135:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/22(日) 00:36:22.15 ID:j2gawXWe0
- あの電話の後、俺はすぐに歩美に関する一切のデータを消去した。
自分なりの割り切りだった。
ただ、ちゃっきょはしなかった。
無事大学に合格し、卒業式になった。
この頃になると、歩美のことも吹っ切れ始めていたよ。
卒業式が終わり、まあ泣かなかったんだけど、部室でお別れ会があった。文芸部の。
そしたら、まあ当然、歩美と会うことになるよね。あった。
椅子の隣には、利発そうな、歩美の同級生が座っていた。
そう、この子がのちの旦那である。
-
137:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/22(日) 00:39:47.10 ID:j2gawXWe0
- 部室でのお別れ会はそつなく行われ、まあやっぱりなくような内容ではなかったんだけど、終わった後に、久々に歩美に声かけられた。
「この後、少し残っていてくれませんか?」と。
俺は承諾し、皆がでて行くのを色々と理由をつけて待った。
部室には俺と、歩美と、旦那が残った。
-
138:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 00:42:01.36 ID:CDkS32070
- wktk
-
139:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/22(日) 00:43:17.81 ID:j2gawXWe0
- 旦那「どうもです。」
俺「ああ。うん。」
歩美「久しぶりですね、師匠…いえ、先輩。」
まだそう呼ばれるとは思ってなかったよ。
旦那「簡潔に言います。僕は、歩美と付き合っています。」
俺「なんでそれを俺に言うんだ?」
旦那「歩美に告白された後、聞いたからです。」
ことの次第はこうである。
-
141:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/22(日) 00:48:44.83 ID:j2gawXWe0
- 歩美は、電話の翌日、気持ちが変わらぬうちにすぐに旦那の元を訪れ、告白したそうだ。もともと、うまいこと両思いだったらしく、二人はくっついた。
このことを聞いた時、あの時俺は歩美をいかせて良かったと思った。心底。
その後、すぐに歩美が自分のことを話したらしい。一歩間違えれば振られるだろうし、あまつさえ歩美は、まだ俺のことが気がかりだと抜かしたそうである。
だが包容力の高い旦那は全て受け入れた。
彼は、「歩美」を好きになったから…らしい。
正直歩美になる前からあってるだろうと思ったが、一目惚れと言うことにしておく。
順調に交際はスタート。
精神は安定しているようだ。
だが、旦那曰く、たまにウェーイとか言うそうである。
-
142:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/22(日) 00:52:46.14 ID:j2gawXWe0
- それを気に、二人ともと連絡をとることにした。
旦那に嫉妬しなかったか、と言われれば嘘になる。俺が達成出来なかった、歩美の隣にいるということも、せくろすも、フラも、彼は経験して俺がして居ないと思うとひどく敗北感を覚えた。
だが、俺は彼の知らない和、緑、時雨、栞のことを知っている。ファーストキスも俺である。
そう考えると、こういう結末も悪くないと思えた。
歩美はその後短期大学へ。
旦那は就職した。
-
143:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/22(日) 00:58:12.72 ID:j2gawXWe0
- 違う県にいった二人だが、遠距離を乗り越え、今年卒業を迎える歩美に、旦那がプロポーズしたそうである。
俺は大学をでて、大学院に通ってる。
…未だ童貞である。彼女もいない。
でもそう悪くない人生を歩めてると思う。
なんでも良い面を探せば見つかるもんだ。
今は取り敢えず彼らの式がどうなるか楽しみだ。
-
144:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 00:59:50.23 ID:8tD4EnMA0
- 式呼ばれてるの?
-
147:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/22(日) 01:08:49.10 ID:j2gawXWe0
- >>144 呼ばれました!楽しみです。
流石にスピーチまではしませんけどねw
日曜日の間は質問受け付けますので!
-
154:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 11:01:57.31 ID:VxiwlBwC0
- もし本当にDIDなら、対応としてはめちゃくちゃなことしてないかこれ?
人格の分裂は、基本的に何らかの精神的苦痛から心を守るために生まれるので
別れた人格を無理に戻すのは、現在は推奨されていない筈
その前に、DIDをDTDとか書いてる時点でいまいち信憑性が・・・
-
155:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/22(日) 11:34:09.66 ID:j2gawXWe0
- >>154 実際彼女がDIDと呼べるものだったかは、ごめん、俺には分からない。
でも表現として多重人格としか言いようがないと思ったから使わせてもらいました。
DTDは単なるミスですwごめんw
-
156:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 13:20:34.14 ID:K7KqkfdA0
- 脳内会話ができるのになんでEは他の人好きになっちゃったの?
他の人格は止めなかったの?
-
158:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/22(日) 16:36:20.96 ID:j2gawXWe0
- >>156
最初の方に書いておりますが、Eというのは他の人格の時の記憶をもってません。また、当初は脳内会話は不可能でした。
というのも、脳内会話は主にB以降を作ったB、またそれに比肩するAの特権のようなものだったからです。
Eに会話を送ることはできるけど、Eから会話することはできない。Eは言い方悪いけど操り人形みたいなものです。
ただ、全員がEを軸に動いていたため、Eの気持ちを変えようとはしなかった。
Bの観点からして、エロいことは危険なことかもしれないけど、恋愛はある程度認める感じだったです。
説明下手ですまぬ
-
157:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 16:01:23.98 ID:JkdYUmY60
- 弟子のことが忘れられないから童貞だったのか
ただ単にその後もてなかったのか
-
159:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/22(日) 16:38:38.95 ID:j2gawXWe0
- >>157
まあもてませんね!
基本引きこもり体質だから家か大学かのどっちかにしかいませんw
かといって童貞や彼女なしを恥じ入るかといわれれば、そんな環境ですし、(親には悪いんですが)独身も満更じゃないかと。
145:師匠 ◆jPpg5.obl6 :2012/01/22(日) 01:01:51.89 ID:j2gawXWe0
- 不思議な体験をつい綴りたくなった。
あの頃の記憶を頼りに書いたからわりと雑だし、当時人格をまとめた紙とかつくってて、正月に家でそれを発見できたのが救いだった。
どうか彼らに幸あれと。
これで本当に終わりです!ありがとうございました!
-
146:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 01:08:34.69 ID:8tD4EnMA0
- 師匠おつ
面白かった
-
151:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 01:23:06.73 ID:DDnxe7Y10
- 師匠おつ!
最初からずっと見てたぞ!
ありがとな!
-
9999:以下、名無しにかわりましてらすたねこがお送りします:2049/12/32(月) 12:48:25.96 ID:rastaneko
-
-
9999:以下、らすたねこがお送りします:2049/12/32(月) 12:48:25.96 ID:rastaneko
-
|
|
★オススメ新着記事
★オススメ新着記事
- ★当ブログ関連記事
-